もうすぐ旅立とうと

されている、Sさん。

 

まず

嫌って 見下して

ごめんなさい。

 

最初

貴女の事 とても好きでした。

一生懸命歩いて

文句を言う事無く

時に こちらを気遣って

労ってくれる言葉を沢山かけてくれた。

 

私は 好きだったんです。

 

そして 車椅子になり

段々 苦痛が増えると

痛いなどの言葉が増えて

何より 表情が 最悪だったから

憎しみが増えてきた。

 

自分の結果だろ

自分の人生 自己責任だろ

汚い皮膚は 内面の汚さじゃないのか

まだ 学びがあるから 辛くても

生きていなくちゃいけないんだ

異様な臭さも手伝って

かなり 憎悪があった。

 

排泄の時 乱暴に扱ったり。

 

だけど 最近

あんな風に 手が掛からなく

家族が言うように

自然に枯れて行く。

あんなに 静かに 終わろうとしているのは

羨ましいと思った。

 

長く生き過ぎたけど

あの 終わり方は理想だ。

医者、病院に掛からず逝く。

 

便には 苦労させられたけど

食べていたのだから仕方ないし。

 

あんな風に逝きたいと思った。

 

でも 現時点から考えれば

具合が悪くなれば入院。

生き長らえさせられる。

 

誰かと一緒で

自宅だとしても 下の世話。

意識があって

食べたい、飲みたいと思えば

飲食してしまう。

そうしたら 排泄もある。

 

Sさんは 口も開かなくなってきたから。

 

食べたい、飲みたい気持ちは抑えられない。

飲食すれば 排泄。

トイレットペーパーや 漏れがあれば

パットが要る。

 

お金

家賃、光熱費

食べ物、飲み物

入浴物品のシャンプー、トリートメント、ボディソープ、

衣類、

トイレットペーパー、ティッシュペーパー

化粧品