3.11

あの日 気づいた大切なこと。


守る存在の 愛しさに

何とも言えない あたたかい気持ちが

湧き出てきた。


娘と 猫2匹。


その日、長男の 専門学校の卒業式。

母と 待ち合わせて 一緒に参加した。


次男は 仕事で その時は 一人暮らし。


娘は 中学校。


この事を きっかけに 元夫との復縁も

あった。


私は 心細い気持ちになって

元夫は 助け合いの気持ちと

思いやりの気持ちが 多く出ていて

私は 素直に 助けを求められた。


でも のちのち

相手の 支配欲が ぶり返して

全面に出てきて

嫌気がさして 

《やっぱり この人とは だめなんだ!》

って 爽快な気持ちにもなり

終わった。


今思えば 似た者同士でもある。

だけど 嫉妬心から

上がろうする私を いつも下げようとする。

脅かしのような雰囲気も出して。


もう二度と関わらないと

決めた。


そう、震災の時。


大切な存在に 愛情を注ぐ 喜び

守る愛しさを感じた。


今では 娘は 母親になり

猫達もいない。


その日、長男は 学校で

一晩を過ごして その後も

友達と過ごしている事が多かった。


母は あの日

自分で さっさと 帰るルートを決め、

私を置いて 帰って行き

後々、先に帰った事を後悔した事を

漏らしていた。


自分の最善を決めて 行動したのに

あとから 後悔。


娘の 携帯に 電話するが

全くつながらない。


心配は 当然あるけど

前に進むしかない。


バスを 4本乗り継ぎ

多分、8時間位掛けて

ようやく家に着いた。


娘は 真っ暗な部屋で ベッドに潜り込んでいた。

何回呼んでも 返事がなく

呼び続けて ようやく 返事。

寝てた って。


猫達は 

鍵が閉まっていない 窓が揺れで開いて

パニックになって ベランダに出ていた

けど 無事だった。


しばらく 物は買えない、水もガスも

電気もない生活。

お金に余裕もなくて

色々買えなかった。


だけど ご飯とキムチだけで

娘と 食べて

それが 何だか 幸せだった。私には。


その時は 自転車が1番 役に立つって思った。

あと 携帯の充電器と 電池が必要。


被害が少なかった地域だからかもしれない。


今思えば そんなに不便や 惨めな思いは

なかった。

お金なかったけど。


コンビニで

山のように 買い占めする人に

辟易としたなぁ。

沢山買う お金がある人へのやっかみも

あったと思うけど。

でも 買う物 その物が無いのに

我先に、奪うように。

醜いよなぁ。


もう 姿が 自分さえ良ければで。

まるで 搾取する人みたいで。


だから 

家に 病人がいるんだ。

乳飲み子を抱えてるんだって

思いたかった。


最後に 次男は。

ちょいちょい 気になってたんだけど

「あの子は大丈夫」

と 何故か思えて

放置だった。


そしたら しばらく経ってから

次男の方から

短いメール^_^