トロとガリバー

 

この台風。

雨。

ガーちゃんは 弱いから。

 

抜け殻になったガーちゃんを想像する。

 

抜けた魂。

 

ボクは 死んだんだ。

あまり、幸せじゃなかったな。

家族皆んなで一緒の時は 楽しかった。

幸せだった。

たまに あやなちゃんも来てくれて

お兄ちゃん達も 可愛がってくれた。

 

引っ越して

ゲージの中だけの生活になって

ボクの身体は いつも汚くて臭かった。

ボクは ママに愛されていたけど

汚くて臭くなったから

ママに抱かれる事も

遊ぶこともなかった。

 

でも ボクは 現実を受け入れて

文句一つ言わず 暮らした。

何故か ストレスは無かった。

 

そして 赤ちゃんが来ることになって

ボク達は 違う所へ行った。

生まれた時から一緒のアイツが一緒だから

平気さ。

運命共同体なんだ。

 

だけど ボクは弱くて

外の生活は厳しい。

暑さ、寒さ、雨、風にさらされる生活。

食べ物はくれるけど

外の生活は ボクには厳しい。

 

そして ボクは 命を終えた。

 

精一杯、心穏やかに生きた猫生だった。

いつも一緒のアイツのおかげもあるかな。

そう 何より ボクは ママもまゆも お兄ちゃん達も 幸せにしたから

神様に 最高のご褒美が貰えるんだ。

ペットとして 幸せをあげられたから。

ボクは 使命を立派に果たした。

 

ガーちゃん。

可愛い、愛しいガーちゃん。

また 会いたい。

会って 思い切り抱っこして

遊びたい。

 

ありがとう。ガーちゃん。

愛してる。

 

生きていてね!!

お願いします!!